被災地の様子をニュースでみると、
道路に泥が流れたようになっているのを見たことがありませんか?
それは液状化によってもたらされた被害状況なのです。
災害時には「液状化」という言葉を聞くことが多いと思いますが、液状化って何かご存知ですか?液状化した場合、ライフラインはどうなるのでしょうか?
地震保険はどれだけ適用されるのでしょうか?
そんなことを今回は徹底的に調べてみました。
最後には、ご自身の土地が液状化するのか確認できるサイトも紹介していますので
ぜひ参考にしてみてください。
自分の土地が液状化!家は?ライフラインは?
そもそも液状化とは、どういう状態かご存知でしょうか?
液状化とは、地震の揺れにより、地盤が泥のような液体状になる現象のことです。
液状化すると、地面が沈んだり、地面に亀裂が入ったり
マンホールが浮き上がったり、砂が混じった水が地上に吹き出したりすることもあります。
このように地面の上でも下でも起こる現象のため
地面の上に建っている家や、地面の下に家の基礎を打っている家は
液状化した時に、家が傾いたり、沈んだりすることがあります。
家が傾くと、ドアや窓の開閉がしづらくなったり
床が傾いているため、物が転がってしまったりします。
また、被害はそれだけでなく、住んでいる人がめまいや吐き気を起こす場合もあるそうです。
また、液状化が発生すると地面が沈むことにより
地下にある水道管やガス管に亀裂が入ったり
最悪の場合、破裂したりしてライフラインの復旧に何日もかかることがあります。
水道管やガス管が破裂することにより
水が使えなくなったり、ガスの供給がストップしたりします。
液状化で地震保険は使える?
結論、地震が原因となって発生する液状化の被害であれば地震保険は適用されます。
東日本大震災の時には、建物の見た目の損傷だけで地震保険の適用が判断されていました。
そのため、液状化によって建物が傾いてしまった場合は
支払われる保険が少なく、実費負担が大きくなってしまったのです。
これを受け、現在ではこのように改定されました。
傾斜が1.1度以上、沈下が31cm以上の場合は、地震保険金額の全額
傾斜が0.9〜1度、沈下が21〜30cmの場合は、地震保険金額の60%
傾斜が0.6〜0.8度、沈下が16〜20cmの場合は、地震保険金額の30%
傾斜が0.2〜0.5度、沈下が10cm〜15cmの場合は、地震保険金額の5%
しかし、木造なのか否かによっても認定される基準は変わってきます。
そのため、加入している損害保険会社に早目に連絡をすることをおすすめします。
液状化した土地は再び液状化する?
一般的には、一度液状化したところは、地盤から水が抜け出るため
以前より固くなり、その後は液状化しにくいと考えられていました。
しかし、実はそうではなかったのです。
一度液状化したところでも、地盤が固まっていなかったり
反対にゆるくなっているところもあったのです。
つまり、液状化したところでも、再び液状化する可能性があるということです。
2008年までの地震で何度も液状化を起こしているところは
日本全国の中で150箇所もあったのです。
地盤サポートマップというサイトでは、
自分の住んでいる場所が液状化する可能性があるのか確認することができます。
このサイトでは、液状化の可能性だけでなく、浸水の可能性や地震時の揺れやすさ
土砂災害の可能性も確認できます。
どれも無料でできますので、
一度自宅や職場や避難場所の状況を確認してみてはいかがでしょうか?
もし、液状化の可能性が高い場合や、地震時の揺れ安さが高い場合は
地震保険に加入しているかどうか確認しておくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
液状化についてお分かりいただけましたでしょうか?
液状化は、震源地から離れた場所でも発生する被害です。
東日本大震災の場合は、千葉県や神奈川県でも液状化現象したところがあります。
自分は大丈夫と安心せずに、もしもの時に向けて備えておきましょう。