年に2回あるお彼岸、「お墓参りに行く日」という感覚ですが、祝日ですし他の用事も済ませたいですね。
でも、お彼岸にタブーがあることをご存知ですか?
今回は結納や引っ越し、病気の人にお見舞い、魚釣りや車の購入など、お彼岸にやっても良いことなのか、調べました。
お彼岸とは
そもそもお彼岸とは一体どういう意味なのでしょうか?
「彼岸」というのは、仏教の言葉で「極楽浄土」という意味です。
極楽浄土というは、煩悩のない悟りの世界のことを言います。
仏教では、ここにわたしたちのご先祖さまは、いらっしゃると考えられています。
三途の川を挟んで一方には、この彼岸があり反対側には
わたしたちがいる「此岸」があると言われています。
そして、「彼岸は西に、此岸は東にある」とも言われています。
そのため、太陽が真東から昇って、真西に沈むと言われている
春分の日と秋分の日の頃に、太陽が真西に沈む時、手を合わせることで
極楽浄土に拝むことになると考えられているのです。
お彼岸は、春分の日と秋分の日を真ん中の日として、前後3日間の合計7日間ずつあります。
2022年の場合は、このような期間です。
春のお彼岸は、3月18日(金)〜3月24日(木)
秋のお彼岸は、9月20日(火)〜9月26日(月)
お彼岸でやってはいけないこと
お彼岸の時にやってはいけないことは3つあります。
1.神事に関すること
2.お見舞い
3.魚釣り
神事に関すること(神前結婚式・お宮参り)
神事に関することというのは、カンタンに言うと「神社で執り行うこと」です。
例えば、神式の結婚式や赤ちゃんのお宮参りなどです。
昔から「仏事と神事は一緒に行わない」という考えがあります。
仏事というのは、お墓参りやお葬式などです。
お彼岸では、ご先祖さまの供養としてお墓参りをすることが一般的になってきました。
そのため、お墓参りをするお彼岸と赤ちゃんのお宮参りを一緒にしてしまうと
「仏事と神事を一緒に行うこと」になってしまうのです。
ちなみに、お墓参りをした日と別の日にお宮参りをすることは問題ありません。
お見舞い
お見舞いは神事ではありませんが、避けた方が好ましいです。
お彼岸は喪中ではないので、縁起が悪いわけではないのですが、
「ご先祖さまの供養」という言葉が、どうしても「死」をイメージさせてしまいます。
魚釣り
先ほどもお話しましたが、お彼岸はご先祖さまを供養する期間です。
わたしが生きているのは、ご先祖さまのおかげですと感謝をする期間です。
その時に、魚を殺生するような釣りをしていては、本末転倒です。
また、お盆やお彼岸は、水には近づかない方がいいという言い伝えもあります。
そのような点からしても、魚釣りは控えましょう。
お彼岸でもやって大丈夫なこと
お彼岸は、喪中ではありません。
そのため、先ほどお話した「やってはいけないこと」以外のことは問題ありません。
結婚式
先程述べた「神前結婚式」ではない結婚式なら、お彼岸に挙式しても大丈夫です。
ただ、ご年配の方は「お彼岸の結婚式は縁起が悪い」と考えている方もいらっしゃいます。
それに、お彼岸はお墓参りに行く予定の方が多いので、迷惑に感じるかもしれませんね。
結納
たとえば、「結納」もお彼岸の間でも大丈夫です。
しかし、お彼岸はお墓参りをする方が多いため
予定が合わせづらい可能性が高いです。
予定が合うのであれば、お彼岸でもお祝いをしても問題ありません。
引っ越し
他にも「引っ越し」もお彼岸にしても大丈夫です。
近くのお引越しならまだしも、遠くのお引越しであれば1日で終わらないものもあります。
その場合は、お墓参りの予定と被らないようにしっかり調整しましょう。
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新車の納品
また、「新車の納品」も大丈夫です。
新車の納品に至っては、神事でもなければ、予定の調整が難しいものでもないため
お彼岸に行ってもなんの問題もありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お彼岸について、おわかりいただけましたでしょうか?
今回の内容をカンタンにまとめると、
・お彼岸とは、極楽浄土というわたしたちのご先祖さまがいらっしゃる場所。
・春分の日と秋分の日を、中日として前後7日間。
・お彼岸の時にやってはいけないことは全部で3つあり
「神事に関すること」「お見舞い」「魚釣り」
以上です。
お彼岸にご先祖さまを供養するという風習は、聖徳太子の頃からあるそうです。
そんな長く続いている風習を大切にしていきたいですね。